フィギュアスケートとは
フィギュアスケートは、スケートリンクの上でジャンプ、ステップ、スピンなどの技を組み合わせ、メロディーに乗せて滑走する競技です。
冬季オリンピックの正式競技として、男子シングル、女子シングル、ペアスケーティング、アイスダンスがあります。
スケート競技の中で、唯一得点によって順位を競うスポーツで、それぞれ定められた時間の中で、ショートプログラム(2分40秒±10秒)とフリープログラム(4分±10秒)を滑り、ジャッジによって採点されたその総合得点によって順位が決定します。
得点は「技術点」と「演技構成点」の合計となります。
ジャンプはサルコウ、ループ、アクセル、トウループ、フリップ、ルッツの6種類あり、ショートでは「同種類の2回転は2本まで」など数々の制限があります。
フリーもコンビネーションジャンプの数に上限があり、規程違反のジャンプは得点になりません。
複雑なルールの中、選手は予定していたジャンプが跳べなかった場合、演技中にジャンプの構成を即座に変更しながら臨んでいるそうです。
フィギュアスケートの見どころ
フィギュアスケートの見どころはジャンプやスピン、ステップなどです。氷上で繰り広げられる難易度の高い技にくぎ付けになることでしょう。そのほかにも、音楽や振り付け、選手の表情に注目してみるのもいいでしょう。ペア・アイスダンスも細かな見どころはありますが、今回は共通しているジャンプ・スピン・ステップについて紹介します。
ジャンプは成功・失敗が素人でもわかりやすい大技で、総合評価に大きく影響する大切な要素。6種類のジャンプ、評価の仕方を理解することで観戦の視点が深まり、より楽しめるようになるでしょう。
スピンはアップライト系スピン、シット系スピン、キャメル系スピンの3種類があり、これらに変化を加えることにより名前が変わるそう。レベルは1~4まであり、難易度は多様な要素の組み合わせによって決定するようです。
ステップは氷上でダンスを踊るように、細かいターンなどを組み込んで滑っていきます。ステップシークエンスは、上半身の動きの種類、時計/反時計回りの回転をどの程度取り入れているか、ステップとターンのバラエティー、切り替えの素早さなどにより、レベル1~4まで評価されるそうです。
フィギュアスケートの歴史
フィギュアスケートの起源は明確ではありませんが、先史時代に北欧で、動物の骨をブレードにしたスケート靴が使われていたそうです。その後オランダやスコットランド、フランス、ドイツに伝わっていったとのことです。
1742年にイギリスで世界初のスケーティングクラブが発足しました。以降、各国でクラブが立ち上げられたそうです。そして1882年に、ウィーンでフィギュアスケート最初の国際大会が開催されました。
1892年、スケート競技を国際的に統括する国際スケート連盟ができ、1896年に世界選手権が開催されたそうです。当時行われたのは男子シングルのみであり、1906年になって女子シングル、1908年になってペアのそれぞれ別個に、世界選手権に当たる大会が開催されるようになったといいます。アイスダンスは、1952年に世界選手権の種目に加わりました。
一方、仙台市の五色沼が日本におけるフィギュアスケートの発祥地だと言われています。しかし、年代は1897年頃、1905年頃と2つの説があるようです。そして1922年に、日本で初めてのフィギュアスケート公式試合が実施されました。
1908年、夏季オリンピックにて初めてフィギュアスケートが正式種目として登場しました。夏季では1908年と1920年の大会のみ行われており、1924年にシャモニーオリンピックが開催されてからは、毎回冬季オリンピックで実施されています。
まとめ
フィギュアスケートはスケートリンクで繰り広げられる壮大で美しい演技が見どころの競技です。細かなジャッジによって採点される滑りは、ジャンプ、スピン、ステップと実にバリエーション豊か。音楽や選手の表情、衣装、演技構成からストーリーを感じとってみてはいかがでしょうか。