トランポリンとは
トランポリン競技は、トランポリンを使ってジャンプし、アクロバティックな空中演技で難しさと美しさ、高さを競います。回転と捻りの回数で算出する難易度、滞空時間を計る跳躍時間点、トランポリンの中央で競技ができているかを評価する移動点の合計点で順位を争います。
縦4.28m、横2.14mの弾力性に富んだシートをスプリングでフレームに固定し、反動によって高く跳躍します。男子選手の跳躍は地上から8mの高さに達するほどの迫力がありますが、空中で少しでもバランスを崩すと中心からずれてしまうという繊細な一面もあります。
競技種目は、個人、シンクロナイズド、団体、ダブルミニ、タンブリングがあります。オリンピックで実施されている種目は、個人競技のみです。
トランポリンの見どころ
トランポリンは、浮遊感を伴いながら続けざまに行われる跳躍や宙返りのダイナミックさ、姿勢の美しさが見どころです。
選手は赤い枠のジャンピングゾーンの中で、高さのある安定した演技を目指します。一番大切なのは、毎回の跳躍でより高く垂直方向に跳ぶことです。
空中姿勢には、抱え型のタック、屈伸型のパイク、伸身型のレイアウト(或いはストレート)の基本の3つがあります。そこに回転や捻りを加えることで、技の難易度が上がります。
オリンピックの予選では、2回の自由演技の合計の上位8名が決勝に進出します。決勝での自由演技は予選の得点は加算されず0からのスタートのため、メダルの行方は最後の選手の演技が終わるまでわかりません。約20秒と短い演技時間は、一発勝負の緊張感に満ちています。
トランポリンの歴史
トランポリンは、競技としては最初にアメリカの大学など学校で行われ、ヨーロッパへと広がり、初めての世界大会は1964年のロンドンで開かれました。オリンピックでは、2000年のシドニーから正式に採用されています。
日本では1959年に各地で公演競技が催され、1964年に大阪で第1回全日本選手権大会が開催されました。1972年に日本トランポリン協会を設立。国際トランポリン連盟へ加盟しています。
まとめ
トランポリンはタンブリングやシンクロナイズドなど様々な種目がありますが、オリンピックで正式採用されているのは個人競技だけです。空中で行われる美しくもアクロバティックな演技が見どころで、演技時間はわずか約20秒。少しバランスを崩しただけで思うような演技ができなくなるなど、スリリングで緊張感あふれる競技です。